神戸市東灘区の小児科・アレルギー科ならばやしこどものアレルギークリニック

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夏の講演2025

毎年夏になると、兵庫県のどこかで講演しているNAC隊長です。

今日は神戸市立青陽須磨支援学校で教職員160名(!)を前に食物アレルギーについてお話してきました。

午前中でしたが、みなさん眠たがらずにしっかり聴いてくださって、こちらとしても話しやすい状況でした。

90分超はちと長すぎたかもしれません・・・。

が、今回作成したスライドが話の流れがよくて話しやすかったですし、みなさんの反応もよかったように思います。

それにしても、100人以上を前にしてお話しするのは久しぶり。

緊張は全然しなくて、どんどん人が集まってくるのを見てワクワクしてました。

NAC隊長はバンド活動をしたことはありませんが、ライブ開演前のミュージシャンてこんな感じなのかなぁなんて考えてみたり。

聴講後のアンケートを楽しみに待ちます。

ドキュメント27時間

NHKで金曜日の夜に『ドキュメント72時間』という番組が放送されています。

ひとところに72時間とどまってそこに訪れる人を撮影する番組で、取材される人ひとりひとりにドラマがあって面白いです。

NAC隊長は3年前からとある乳児院の嘱託医をしています。月に二回健診に行くのがおもな業務ですが、いろいろな事情があって親御さんといっしょに暮らせない子ども達の日々の生活ぶりを知らずに健診だけしているのは「なんか違うな」と感じ、乳児院にお願いして、連休を利用して朝9時から翌日昼12時までの27時間泊まり込みをさせていただきました。

すると、普段の健診時には見せないさまざまな顔(というよりほとんど笑顔)を見ることが出来ました。

0歳から4歳までのこどもが在籍していますが、みんな明るく楽しく暮らしていました。

乳児院のスタッフは女性ばかりなので、そのためか、NAC隊長には父親的な行為を求めてくるこどもが多かったと思います。具体的には抱っことか一緒に遊ぶとかですが、いやぁ正直疲れました。乳児院のスタッフのみなさんの大変さがひしひしと感じられましたし、一般的なこども園の保育士さんたちも大変な仕事をされているのだなぁと思い至りました。

奇しくも初日の朝は参議院選挙の投票日でしたので、投票を済ませてから乳児院に向かったのですが、投票でもだれに票を入れようか悩みました。

「賃上げ」を公約に掲げている政党がありますが、我々医療者やこども園の保育士さんたちの処遇改善について考えてくれている政党が見当たらない・・・。

こどもは未来の希望です。彼ら彼女らに関わる仕事をしている人たちがもっと報われたらいいのになぁとしみじみ思ったチャレンジでした。

4月27日付 神戸新聞に掲載されました。

ちょっと前の話になりますが、4月27日付け神戸新聞の『カルテQ&A』というコーナーに木の実類アレルギーについて記事を書かせて頂きました。以下に全文を再掲します。

2019年の夏、「クルミとカシューナッツを食べて症状が出た」というお子さんの来院がたくさんあり、木の実類アレルギーの増加を肌で感じました。

 

消費者庁の調査によると、食物アレルギーの原因食物として鶏卵、牛乳、小麦が長らく上位にありましたが、2020年に「木の実類」(ナッツ)が小麦を抜いて3位に、23年には牛乳も抜いて2位に浮上し、1位の鶏卵に追い付きそうな勢いです。とりわけ増加が目立つのはクルミとカシューナッツです。健康志向の高まりで、木の実類を食べる機会が増えたことが原因と考えられます。

木の実類とひとくくりにされがちですが、どのナッツにアレルギーがあるかは個別に症状の有無を確認する必要があります。木の実類のアレルギーは一度発症すると、その後、食べられるようにはなりにくく、誤食するとアナフィラキシーと呼ばれる重篤なアレルギー反応が出る恐れがあります。従って、日常生活では厳格に除去しなければなりません。

菓子などの加工品は国が指定した「特定原材料」として表示するよう義務化が進められていますが、外食をはじめテイクアウト、デリバリーといった中食は表示義務がないため誤食のリスクがあります。加工品でも表示ミスや見落としで誤って口にしてしまうことがあります。

アナフィラキシーの既往歴がある人や、微量の摂取で症状が出る人は一時的に症状を和らげる「アドレナリン自己注射薬」(商品名・エピペン)を処方してもらい、食事の際は常に携帯した方が良いでしょう。エピペンは必要時に正しく使えなければ意味がありません。処方してもらう際は、持ち方や注射部位を含めた使用法を教えてもらい、どんな症状で使うべきか主治医と相談する必要があります。

有効な治療法がない木の実類のアレルギーは将来、幅広い世代で有病率が高まると予想され、アレルギーがない人も疾患について知ってほしいです。