吸ったり塗ったり飲んだり食べたり。アレルギーの治療の主役は、乳幼児期から小学校中学年くらいまでは親御さん、それ以後はお子さん本人です。長い付き合いとなるアレルギー疾患とうまく付き合っていくためには親子共にモチベーションの維持が不可欠です。毎日のケアは「出来て当たり前」ではなく、「毎日出来るってすごい」こと。忙しい日々の中でアレルギーのケアをどう組み入れていくか、いっしょに考えましょう。
食物アレルギーの診療に
欠かせない
「食物経口負荷試験」
食物アレルギーがあるかどうかは、食べてみるまでわかりません。食べて症状が出て初めて食物アレルギーを疑うのです。診断を血液検査だけに頼ってしまうと、実際は食べられるものまで除去してしまうことになりかねません。食べても大丈夫かどうか確かめるためには、食物経口負荷試験が欠かせません。
何を、どこに、どれくらい、
いつまで塗るの?
アトピー性皮膚炎の診療は、はじめにどう付き合っていけばいいのかお話して、達成目標を明らかにします。塗り薬は何をどこにどれくらい、いつまで塗ればいいのかを丁寧に説明します。定期的にチェックして“ずっとスベスベな肌”を維持すれば、痒みに悩まされない暮らしが期待できます。
「咳が続くから喘息」
とは限りません。
気管支喘息は診断が難しい病気です。咳が続くというだけでは喘息ではないこともあります。問診・診察・検査を最大限活用して診断し、重症度を把握して、夜間の受診や急な入院がない生活を目指します。治療の要となる吸入薬は効果をしっかり発揮できるよう、年齢にあった吸入方法で処方します。
くしゃみ・鼻水・鼻づまりを
なんとかしたい!
アレルギー性鼻炎は、親御さんが気づかず、お子さん本人にも自覚がないことが多くて取りこぼされがちなアレルギー疾患です。でも実は、アレルギー疾患の中で唯一「治ること」を目指せる疾患です。NACではダニによるアレルギー性鼻炎とスギ花粉症の根治を目指せる舌下免疫療法を積極的に導入しています。
0歳児、大地に立つ
神戸市では4ヶ月健診、1歳6カ月健診、3歳での健診を集団で行い、9ヶ月健診を病院やクリニックで個別に行うことになっています。9ヶ月健診では歩き出す準備が出来ているかを評価します。成長をいっしょに実感しましょう。
先祖は、日本で初めて
予防接種に成功した医師
5代目楢林宗建は日本で初めて予防接種に成功した人物です。その末裔のクリニックが予防接種に力を入れることは当然の使命です。西暦2000年以降、予防接種のおかげで麻しんや細菌性髄膜炎にかかるこどもが激減する一方、予防接種を受けなかったばかりに大変な目に合ってしまったお子さんもいます。たくさんあるワクチンの接種スケジュール管理はNACにお任せください。