神戸市東灘区の小児科・アレルギー科ならばやしこどものアレルギークリニック

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NAC隊長のソロ活動SOLO WORK

アトピー性皮膚炎について一言

今年度から、本山第一小学校の校医の役目をいただきました。

今年はコロナウイルスの影響から、例年通りのスケジュールで健診を行うことができず、秋までずれ込んでいますが、今日の時点で残すは4年生だけとなりました。

この学校はNACに通ってくれているお子さんがたくさんいるだけでなく、養護の先生方がとてもフレンドリーなおかげで、まるでhome groundで診察しているような気分です。

NAC隊長はアレルギー専門医であると同時に小児科専門医ですので、小学生の健康管理に大きな使命感を持って診察しています。

けれどもその中でやはり気になってしまうのはこどもたちの“肌”です。

「アトピー性皮膚炎」と指摘した児童が各学年に複数名います。

NAC隊長は小児科専門医であると同時にアレルギー専門医ですので、アトピー性皮膚炎で困っているこどもたちに対して強い情熱を持って診療しています。

これまでに指摘した児童の多くがきちんと受診して、返書を学校に提出してくれています。

それらをみて気になったことが3つありましたので、この場でまとめます。

まず、ほとんどのお子さんが「すでにどこかにかかっている」という返事でした。

もちろん、そんなことは百も承知で指摘しました。

「すでにどこかにかかっている」のに明らかにかゆそうな所見があって、本人も「かゆくて困っている」と言うのです。それでいいの?と思ったからこそ指摘したのです。

今回、NACにかかってくれている児童に対して「アトピー性皮膚炎」と指摘することはほとんどありませんでした。わざわざ指摘しなくても親御さんもNAC隊長もすでにわかっているから、ではありません。

指摘する必要がなかったからです。指摘する所見がなかったからです。

多くのお子さんとご家族が皮膚のケアを上手に行ってくれているのですね。

でもそんなこどもたちも、初めてNACに来てくれた時は明らかにかゆそうな湿疹が目立っていました。

NACは開院してまだ4年目ですから、彼らが初めてNACを受診した理由のほとんどが「ほかにかかっているけど良くならないから」というものでした。

アトピー性皮膚炎と付き合うのに必要なものは、二つ。「医療者の情熱」と「家族・本人の根気」です。

NACのスタッフは、かゆそうな湿疹があるこどもを目の前にすると「なんとかよくしてあげたい」という思いがこみ上げてきます。湿疹やかゆみが「あってあたりまえ」ではなく「ない状態がスタンダード」にしてあげたいと思うのです。

「根気」と表現しましたが、最初は大変かもしれませんが、上手に付き合えば「ほんのひと手間」程度の労力になります。

かゆみから解放されたこどもたちは表情が目に見えて変わってきます。性格も変わってきます。NAC隊長が健診で指摘した児童にもそうなってほしいと思って指摘したのですが、思いは届かなかったようですね・・・。いや、いつか届いて欲しいと思って、ここに書いてみることにしました。

二つ目の気になった返事は、「検査したらアトピーではなかった」というものです。アトピー性皮膚炎は検査して診断するものではありません。検査は診断の補助にこそなれ、診断の決定要素ではないのです。大事なことは皮膚をいい状態に保ってあげることですが、それを実行するにはその湿疹がアトピー性皮膚炎によるものであって、アトピー性皮膚炎とはどんな病気かを知ることがとりわけ大事なのです。

三つ目の気になった返事は、「すでにかかっていて、スギとダニの舌下免疫療法もしている」というものです。「スギとダニの舌下免疫療法」というのはアレルギー性鼻炎に対する治療で、本来なら避けたい「スギ」や「ダニ」といったアレルゲン(症状の悪化因子)をあえて体に取り込むことによって鼻炎を治してしまおうという治療です。

アトピー性皮膚炎の治療の一環として、生活環境から少しでもダニを少なくする努力が必要なのは多くの医療者が認めるところです。それなのに、ダニのエキスを取り込むことは、もしかしたらアトピー性皮膚炎を余計悪くしている可能性が否定できません。ダニの舌下免疫療法を行う際の大前提は「皮膚の状態をよくしておくこと」です。NACでも多くの方が舌下免疫療法を行っていますが、皮膚の状態がよくないまま開始することはありません。

 

今回の健診で「アトピー性皮膚炎」を指摘した児童の中には重症の子もいました。彼ら彼女らが大きな痒みストレスから解放もしくは軽減される日が来ることを願ってやみません。

(タイトルで『一言』と言いながら長くなってしまいました。この思いが、然るべきこどもたちに伝わりますように・・・)

 

 

21世紀の学術集会

当初4月に予定されていた日本小児科学会学術集会が、コロナ禍で8月に延期になりました。

延期になった際は「オンラインと現地とのハイブリッド開催」とアナウンスされたのですが、コロナウイルスの影響が治まらず、直前になって「オンライン開催」に一本化されました。

確かに、昭和の頃は、21世紀になれば学会は自宅から参加できるオンライン開催になることが思い描かれていました。

ところが実際には21世紀になって20年経つまでそれは実現しませんでした。

それがこのコロナ禍のおかげで(?)一気に当時の未来像に追いつきました。

自分のパソコンで発表を見ることが出来るので、移動時間や宿泊費がかかることがありません。現地で行われた際に「スライドの文字が小さすぎて見えない」とか「前の席の人の頭が邪魔でよく見えない」なんてこともありません。

いいことなんでしょうねぇ・・・。

でも、なぜでしょう、その道の専門家が全国から集まってくる、あのワクワク感がないことが、物足りないようなさみしいような・・・。

こんなセンチメンタリズム、払拭しないと21世紀は生きていけない?のかもしれませんね。

NACのたくらみ

2020年4月に、NACは開院三周年を迎えましたことは以前にお伝えしました。

コロナウイルスの騒ぎが起こる前から、三周年記念イベントを5月に行うことを企画していたのですが、状況を鑑みて10月に延期しました。

けれども、いつ第二波が来るのかわからない状況では10月でも開催は難しいと判断し、残念ながら当初の企画は断念するに至りました。

でも、やっぱり何かしたい!

と思いまして、新たな企画を考えました。

既に一部の方々にはリークしてしまっています(だって、楽しみで仕方ないものですから)が、詳細は7月1日に発表します。

楽しみにお待ちください。

Golden Week Stay Home Challenge 6

NACスタッフによるGWSHC最終回は2回目登場のNAC隊長で締めたいと思います。

今回は、みんな大好きハンバーグ♡

NAC隊長が自らに課したミッションは、「一般向けのレシピを、材料を置き換えてアレルギー対応食を作る」なので、参考にしたレシピはcookpadにあったシンプルなハンバーグレシピ。

分量はそのままで、パン粉を米粉フレークに、牛乳を豆乳に、卵は例によってエッグセパレーターで取り分けた卵黄の表面をキッチンペーパーでふき取ったもの。

付け合わせは蒸しブロッコリー(栄養満点)、カボチャ、プチトマト、パンはニッポンハムの「お米で作ったまぁるいパン」です。

出来上がったハンバーグはなぜか少し柔らかいけれど、お肉の味が前に出て普通に美味しいハンバーグ、と言う感じでした。

おろしポン酢でいただくと、大人には絶品!!ですが、お子様にはケチャップが喜ばれるでしょうか。

ニッポンハムの「お米で作ったまぁるいパン」はもちもちしてとても美味しいのですが、敢えて欠点を述べると、小麦の豊饒な香りが感じられないこと。

ここは致し方ないところでしょうか・・・。

牛乳アレルギー、小麦アレルギー、そして当院に来てくれているほとんどの卵アレルギーのお子さんに対応しています。

NAC隊長、子供の頃は家族でレストランに行くと必ずハンバーグを注文していました。今も大好きです。

ということで、お勧め度はもちろん「5」です。

Golden Week Stay Home Challenge 5

今回は医療事務班T隊員のGWSHCです。

家にある材料で作れて、小さいお子さんから大人まで、おやつや軽食として手軽に食べられそうなもの、ということで作ったのは『ポンデケージョ風』。

参考にしたレシピは環境再生保全機構のホームページにある『食物アレルギーの子どものためのレシピ集』です。

材料(9個分)

じゃがいも:小1個(100g)
塩:小さじ3分の1
オリーブオイル:小さじ2
片栗粉:40g
こしょう(好みで):少々
ほうれん草:10g
にんじん:10g
カレー粉(注):(水を少々加える)

※詳しい作り方は環境再生保全機構のホームページをご参照ください。

確かに、特別なものは使ってなくて、手軽に作れそうです。

ホウレンソウやニンジンはなるべく細かくして、野菜嫌いな子供でも食べやすくするのがポイント。牛乳アレルギーがなければ、パルミジャーノチーズを加えれば風味が増します。

家族の感想は「もちもちしていて美味しい」ということでお勧め度は「5」。

Wikipediaによりますと、『ポン・デ・ケイジョ』はブラジルのミナスゼライス州で生み出されたパンの一種で、名前はポルトガル語で「チーズパン」ということだそうです。本来の材料は卵、牛乳、小麦と食物アレルギーの3大原因食品ですが、今回紹介したレシピはアレルギーの心配なく食べられそうですね。