神戸市東灘区の小児科・アレルギー科ならばやしこどものアレルギークリニック

神戸市東灘区本山中町4丁目13番15号ご相談 078-412-7925

お知らせINFORMATION

年末年始の休診日

年内は12月26日(火)まで診療します。

年始は1月4日(木)から診療開始します。

定期内服しているお薬が足りなくならないよう計画的な受診をお願いします。

講演活動報告

NAC隊長は東灘区医師会で学校保健部の理事を務めています。

この学校保健部が主催するいちばんのイベントとして毎年9月の第1木曜日に「東灘区学校保健協議会」を開催しています。

ここではこども園および学校の養護教諭を主な対象として、現在の小児・児童の医学的問題の解決のヒントになるような講演を、その問題を専門的に診療している区内の医師にお願いしています。

今回は4年ぶりにリアル開催、6年ぶりにアレルギー疾患の解説ということで、司会を務めるNAC隊長自らが講師として講演を行いました。

冒頭、「司会もやって講演もして、“自作自演”かよ!」というツカミで参加者の緊張を和らげて、60分間ノンストップで話し切りました。

今回の演題は『食物アレルギー児童への対応を一から見直す ~そのエピペン、本当に必要ですか?~』。

6月30日付の朝日新聞朝刊に『食物アレルギー児童生徒52万人、アナフィラキシー5万人』という見出しの記事が掲載されたことに呼応した内容でした。

食物アレルギーで一般の方に向けた講演となると、決まってアドレナリン自己注射薬(エピペン)の使い方の指導がメインになりがちです。

「エピペンはこんな症状がみられたときにこうやって使いましょう」で終わってしまうのですが、今回の裏テーマは「初めて経験する事態にうまく対応するには?」でした。

多くの学校関係者は実際に症状が出た生徒を見たことがありません。アドレナリン自己注射薬(エピペン)の使い方は知っていても、具体的にどのタイミングで使うのかをイメージすることは難しいという声をよく耳にします。

そこで今回は、NACで経験した事例の中でアドレナリンを投与して事なきを得たケースの診療の流れを時系列で紹介し、「ここ!」というタイミングを具体的にイメージできるようにしてみました。

NACでは年間のべ300例以上の食物経口負荷試験を行っています。なるべく症状が出ないよう心掛けているのですが、時に強い症状が誘発されてしまって冷や冷やすることがあります。

けれども、アドレナリンをいいタイミングで使用することが出来れば、症状の進行に歯止めをかけることが出来ることがわかってきて、勤務医時代よりも成長出来ていると感じています(慢心は禁物ですが)。

また、自宅で食べて症状が出てしまったということで急遽来院されるケースでは、症状がより重篤で、即座にアドレナリンを投与することがあります。

そんな事例をいくつも経験しているので、実体験を聴講者のみなさんと共有することで初めて経験するアレルギー症状にうまく対応出来るよう心の準備をしていただきました。

講演後のアンケート結果を見ると、参加者46名中44名が「とてもよく理解できた」と答えてくださり、いい講演が出来たかなぁと嬉しくなりました。

ちなみに残り2名の方は「まあまあ理解できた」「無記載」が1名ずつでした。けれど、この方たちも、内容への感想には「ずいぶん勉強になった」というようなことを書いてくださっていて、決して聴講者を置いてけぼりにするような講演ではなかったと安心しました。

このアンケート結果を見た日の夜、変な夢を見ました。

夢の中で「あなたの講演はどうしていつも好評なのですか?」とインタビューされました(だれがインタビューしているの?)。

それに対してNAC隊長は「聴く人のことを考えて講演内容を考えているからでしょうかねぇ・・・」と答えていました。

なんちゅう具体的な夢か!と起きてからビックリしましたが、まあそういうことです。

ひとつ講演するにも準備に多大な時間を要し、なんだか「休みの日も仕事している状況」な気がしますが、聴いてくださった方々のお役に立てたと実感出来ればやりがいが生まれます。

それが日々の診療へのモチベーションアップにもつながるので、頼まれたらまた引き受けてしまうのでしょうねぇ・・・。

2023シーズンのインフルエンザワクチン予約開始のお知らせ

2023/2024シーズンのインフルエンザワクチン接種予約を実はもう開始しています(外来受診された方に案内し始めています)。

予約はお電話もしくは定期受診時に受付でお伝えください。

予約分のワクチン確保に努めますので具体的な日にちが決められない場合でも、日時未定で予約できます。

12歳以下のお子さんは2回の接種が必要とされていますので2回分の予約をお願いします(ちなみに神戸市から接種費用助成があるのは1歳以上12歳までのお子さんです)。

接種開始は10月2日からとなります。

接種は月曜・火曜・木曜の予防接種外来枠(14時から15時30分)を原則とします。

定期的に通院してくださっている方は定期診察の際に接種できますので、受付で次回受診の予約を取る際にインフルエンザワクチンの予約もお取りください(ただし、その場合、インフルエンザワクチン以外のワクチンとの同時接種は出来ません)。

また、10月14日からは土曜日の17時30分ごろにインフルエンザワクチン接種外来を設けます。定期通院されていない兄弟の接種も希望される場合はこちらの時間帯をご利用ください。

親御さんの接種は3歳未満のお子さんといっしょの方に限らせていただきます。それ以外の方は大人の診療科での接種をお願いします。

当院で1回目を接種された方の2回目のワクチンは確保するよう努めます(これまでのところ、確保出来なかったことはありません)が、他院で1回目を受けた方の2回目のみの接種はお受けできません。

これまでNACを受診したことがない方、インフルエンザワクチンでしか受診したことがない方は月・火・木の予防接種枠か、土曜日17時30分からの枠で予約を受け付けます。

昨年12月に流行期入りしたインフルエンザが、今春以降も収束することなく次年度のシーズンに入るというかつてない状況ですが、流行が本格化するのは冬季になると予想されますので、10月からのワクチン接種をぜひご検討ください。