エピペンは”お守り”じゃない!!③
ときどき、「エピペンはお守り代わりに持っています」という方がおられます。
また、「お守りとして持っておきなさい」と言って処方する医師がいます。
エピペンってお守りのように持っているだけで何かご利益があるのでしょうか?
普段持ち歩かず、祭壇に祀っておいてなにかご利益があるのでしょうか?
エピペンを使用することは思いもよらない誤食で強い症状が出たときに、つらい症状を速やかに軽減してくれる唯一の手段です。
NACでは食物経口負荷試験を行っています。なるべく安全に行いたいのですが、時として強い症状が出てしまうことがあります。
猛烈にお腹が痛くなる、痒くて痒くてかきむしってしまう、聴診器で胸の音を聞くとキューって聞こえる・・・。
そんなときにエピペン(NACで実際に使うのはエピペンの中身であるアドレナリンという薬剤ですが)を使うとものの数分で症状が消失してしまうことを幾度も経験しています。