ドキュメント27時間
NHKで金曜日の夜に『ドキュメント72時間』という番組が放送されています。
ひとところに72時間とどまってそこに訪れる人を撮影する番組で、取材される人ひとりひとりにドラマがあって面白いです。
NAC隊長は3年前からとある乳児院の嘱託医をしています。月に二回健診に行くのがおもな業務ですが、いろいろな事情があって親御さんといっしょに暮らせない子ども達の日々の生活ぶりを知らずに健診だけしているのは「なんか違うな」と感じ、乳児院にお願いして、連休を利用して朝9時から翌日昼12時までの27時間泊まり込みをさせていただきました。
すると、普段の健診時には見せないさまざまな顔(というよりほとんど笑顔)を見ることが出来ました。
0歳から4歳までのこどもが在籍していますが、みんな明るく楽しく暮らしていました。
乳児院のスタッフは女性ばかりなので、そのためか、NAC隊長には父親的な行為を求めてくるこどもが多かったと思います。具体的には抱っことか一緒に遊ぶとかですが、いやぁ正直疲れました。乳児院のスタッフのみなさんの大変さがひしひしと感じられましたし、一般的なこども園の保育士さんたちも大変な仕事をされているのだなぁと思い至りました。
奇しくも初日の朝は参議院選挙の投票日でしたので、投票を済ませてから乳児院に向かったのですが、投票でもだれに票を入れようか悩みました。
「賃上げ」を公約に掲げている政党がありますが、我々医療者やこども園の保育士さんたちの処遇改善について考えてくれている政党が見当たらない・・・。
こどもは未来の希望です。彼ら彼女らに関わる仕事をしている人たちがもっと報われたらいいのになぁとしみじみ思ったチャレンジでした。
