学術講演会で講演しました。
3月に、東灘区医師会で開催された学術講演会において『アレルギー診療は今、どうなっているのか』というタイトルで講演しました。
これは主に東灘区で診療している医師向けの勉強会です。小児科医だけでなく、内科、外科、眼科、皮膚科、整形外科などいろんな診療科の先生が聴きに来られます。
この講演のお話をいただいたとき、「そんな方たちの前で何を話そうか?」と悩みました。
2か月前から準備を始め、まずはノートにアイデアを書き留めます。そのうちに話のテーマが見えてきます。
食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎など個々の病気について詳しく話すのではなく、アレルギー診療の楽しさや面白さややりがいについて話すことにしました。
ノートに講演の構成を細かく書いてストーリーを組み立てます。
これまでに読んだ論文をもう一度読み返したり、新たな論文を読んでみたり、まだ自分が手掛けたことのない治療について勉強してみたり。
こうしてノートに書きだした流れをもとに講演用のスライドを作っていきました。
いつもは「この内容で聴衆に伝わるだろうか?興味を持ってもらえるだろうか?」という不安を抱いて当日を迎えるのですが、今回は違いました。
「この講演、自分でも聴いてみたいな」という気持ちが湧き出てきたのです。
そして迎えた当日、いつもより少し多くの先生方が集まってくださる中で、講演が始まりました。
熱心にメモを取りながら聴いてくださっている先生が何人もいて、聴衆の反応も上々。
話す方も調子が乗ってきます。
予定時刻きっかりに終わり、終了後は多くの先生方から「面白かったよ」「ワクワクした」という感想をいただきました。
なにより、座長を務めてくださった先生が「間違いなくこの講演会でいちばん素晴らしい講演でした」と言ってくださったのが本当にうれしかったです。
2カ月かけて準備した甲斐がありました。