今年も講演の季節。
兵庫県教育委員会からのお仕事、『学校における現代的な課題解決支援事業』のアレルギーの分野で7年前から県内各地で講演をさせてもらっています。
今年は、県としての事業は行われず、開催は各自治体の判断となったようです。
一昨年は丹波市、昨年は多可町で講演しましたが、今年は県からの依頼はないので、講演の機会はないだろうなと思っていたところ、多可町から「昨年好評だったので今年もお願いしたい」と依頼がありました。
食物アレルギーを持つ児童生徒が学校で安心して生活できるよう関係者の方々に正しい知識を持ってもらいたい。
同時に、学校関係者の方々が食物アレルギーを持つ児童生徒を臆することなく受け入れられるようになってもらいたい、との思いで講演をしています。
昨年と同じスライドを使って話せば楽じゃないかと思われるかもしれませんが、それを許せないのがNAC隊長のめんどくさいところ(笑)。
もし、昨年の講演も聴いてくれた方が今年も参加していたら、「なんだ、去年と同じ内容じゃないか」と思われてしまいます。暑い中、せっかく聴きに来てくれた方に申し訳ないと感じるので、講演スライドは8割作り直しました(この作業は大変なのです)。
そんなにネタがあるの?
あるんです。たくさんの子どもたちを診ていますから。
スライドが完成したら、「去年よりいいものが出来た」って毎回思うんですが、いざ話してみると「ここをこうすればよかった、あそこはああすればよかった」と反省点が出てきます。
今年はそういう反省点はなかったのですが、もっとひどいことに、時間を大幅にオーバーしてしまい、話す予定だった内容を一部端折ってしまいました。
話し手のプロ(講演料をいただいているのだから、プロ、と自覚しています)としてあるまじき行為と猛省していますが、聴いてくださっている先生方の理解度が高かったので、講演内容自体にはさほどの影響はなかったように思います。時間オーバーしたにも関わらず、居眠りしている方もなく、心地いい達成感を味わえました。
終了後に何人かの方から実際の学校での対応について質問をいただきました。どれも医療者の“正論”では対応が難しいケースで、来年に向けての課題をいただきました。
その方々から、「来年も来てくださいね」と言っていただき、今年はいい講演が出来たのかな、と思えました。
もしかしたら今年いちばんの猛暑日だったかもしれない中、聴きに来てくださった方々に感謝申し上げます。