6周年を迎えて
早いもので、NACは2017年4月に開院して4月1日で6周年を迎えました(正確な開業記念日は4月3日なのですが・・・)。
昨年5周年を迎えたときは、なんとなく節目かなと考えて、みなさまにノベルティをご用意しましたが、今年は何の準備もありません(申し訳ありません)。
でもむしろ、スタッフ一同、6周年の方が大きな“区切り感”があります。
0歳だった子が4月から小学生に。
小学1年生だった子が4月から中学生に。
中学1年生だった子が4月から大学生に。
こうしてみると、日本の子どもたちにとっては6年が一区切りのような気がして、今年の方がより感慨深いです。
子どもたちの成長を見守る。小児科医の醍醐味ですが、一般的な小児科クリニックであれば中学を卒業すれば「あとは内科に」となりがちです。
最近、「ここにはいつまで通っていいんですか?」と聞かれることが増えてきました。
NACはアレルギー診療を得意とするクリニックとして、高校生や大学生になっても継続して通院してくれる子がいます。
この6年間の診療を通して、『受験やキャンパスライフ、就職活動といった「人生で大切な時期」をアレルギー疾患に邪魔されないようサポートしていくのがNACの務め』
と考えるに至りました。
NAC隊長は開業なんて考えていなかったころから、日本小児科学会主催の思春期勉強会に何度も参加したり、日本思春期学会学術集会に参加したりして、思春期世代への理解を深める努力をしてきました。
小児科医だけでなく内科医でも苦手意識の強い思春期世代と向き合う準備がようやく今に繋がってきました。
「ここにはいつまで通っていいんですか?」という答えには近頃こう答えています。
「君が仕事に就くまで」
「〇歳まで」ときっちり区切りません。アレルギーがあっても社会とうまく折り合いをつけていくためのサポートをスタッフ一丸となってしていく所存です。
幼少期から通ってくれているお子さんにはいつまでも子ども扱いせず、年齢相応の接し方を心がけます。
『ならばやしこどものアレルギークリニック』という名称を変更するのはいろいろ手間がかかるので行いませんが、英語表記を
Narabayashi Allergy Clinic for children, adolescents and young adults
と変更します(ホームページもゆっくり整えていく予定です)。
もちろん、「NAC隊長うざいからもう大人の診療科に掛かりたい」という方を無理に引き留めることはしませんよ(苦笑)。