新型コロナワクチン接種について
8月31日に12歳以上の方への新型コロナウイルスワクチンの接種券が送付されたことに伴い、このワクチンに関する問い合わせが増えています。
日本アレルギー学会が声明を出していますので、まずはそちらをご参照ください。
COVID-19ワクチン接種に関する学会声明について Ver.2 0823(1).pdf (jsaweb.jp)
そもそもアレルギーというのは、摂取/接種/投与されたものに対して感作されている(特異的IgE抗体が作られている)場合に発症することがあります。
したがって、コロナワクチン接種でアレルギー症状を起こすのはワクチンに含まれる成分に対して感作されている場合だと考えられます。
学会声明文にもありますとおり、このワクチンに含まれるポリエチレングリコールに対して症状を呈していると考えられています。
ポリエチレングリコールは、病院で腸内検査をする際に使用される腸内洗浄剤や、飲み薬・塗り薬・目薬に含まれるほか、ヘアケア製品や歯磨き粉、化粧品などにも含まれています。
したがって、これらの薬剤や製品を使用した際になんらかの症状が出たことがある方が接種を慎重に判断すべきと考えられます。
食物アレルギーや気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎があっても、これらの薬剤や製品に対して症状を呈したことがなければコロナワクチンの接種を控える必要はありません。
ダニやスギのアレルゲン舌下免疫療法を行っている方も服用を継続したまま接種していただいて構いませんが、接種後に副反応で発熱・頭痛や倦怠感が出た場合は休薬して体調が回復したら再開してください。
そうは言っても、「やっぱり心配」と思われたり、「集団接種会場で断られた」という場合があるかもしれません。
少し出遅れてしまいましたが、NACでは現在、定期受診されている方に対してコロナワクチン接種を行う準備を進めています。近日中に改めてホームページでお知らせしますので、当院での接種を希望される方はときどきホームページを確認していただければと思います。
なお、お電話での問い合わせに関しては受付業務に支障をきたしつつありますので控えていただき、質問や相談は出来るだけ受診時にお願いいたします。