神戸市東灘区の小児科・アレルギー科ならばやしこどものアレルギークリニック

神戸市東灘区本山中町4丁目13番15号ご相談 078-412-7925

お知らせINFORMATION

金曜日も予防接種・9か月健診を行います。

NACでは予防接種・乳幼児健診外来を月曜・火曜・木曜の午後2時から3時半に設けています。

11月から、新たに金曜の午前10時から11時半の時間にも予防接種・乳幼児健診を受けていただけるようにしました。

金曜日の午前中は主にアレルギーで定期受診している方の診察枠です。また、現在のコロナ禍での対応として、発熱で受診を希望される方は11時30分以降に来院していただくようお願いしていますので、ワクチン接種を希望される方が感染リスクを気にせず来院していただけます。

ぜひご利用ください。

 

 

インフルエンザワクチン予約中止のお知らせ

現時点で確保出来そうな数の予約に達しましたので、インフルエンザワクチンの予約受付を一旦終了させていただきます。

今年度はなんとか昨年と同じくらいのワクチンを確保出来るめどが立っていますが、お問い合わせいただいた数が上回ったためお断りせざるを得なかった方もありました。

大変申し訳ありません。

今シーズン中に、ワクチンがもう少し確保出来ることがわかりましたら予約再開となりますので、時々NACのホームページをチェックしていただければ幸いです。

食物アレルギーの原因食材

食物アレルギーの世界で、変化が起きています。

先週開かれた日本アレルギー学会学術集会において、ちょっと衝撃的な発表がありました。

食物アレルギーの原因食材はこれまで、1位:鶏卵、2位:牛乳、3位:小麦 だったのですが、ここに変化が起こりました。

最新の調査で、3位が小麦から木の実類(いわゆるナッツ)に入れ替わったのです。

「木の実類」というとなんだかピンときませんが、クルミやカシューナッツ、マカダミアナッツなどのアレルギーが増えている、ということのようです。

特にクルミアレルギーが増えています。

NACでも2019年7月25日のこの欄でクルミを食べて症状が出て受診される方が増えています、とお知らせしました。2019年の夏はクルミやカシューナッツを食べて症状が出た、と言う理由で来院される方が多く、「増えている」と感じていたところでした。するとその年の秋の学会で「クルミとカシューナッツのアレルギーが増えている」という報告があり得心しました。

それから2年で、原因食材の順位が入れ替わるほどに増えているわけです。

理由として考えられているのは、ナッツ類の輸入量の増加です。東京税関が発表している資料によると、2018年のクルミの輸入量は2009年に比べて約2.1倍に増加しています。同様にカシューナッツでは約1.7倍に増加しています。

輸入量が増えている、ということはつまり、消費量も増えている、すなわち食べる機会が増えている、ということなのでしょう。

するとそれを原因とするアレルギーも増える、と考えられます。

ここで問題となるのは、鶏卵・牛乳・小麦のアレルギーは症状が出ない程度の量を食べていくことで制限なく食べられるようになることが多い一方、木の実類のアレルギーは「9割が食べられるようにならない」とする海外からの報告があることです。つまり、いったんアレルギーとわかったら除去せざるを得ない。

ただ、小麦は食生活で大きな位置を占めていて、パンや麺類、お菓子などで毎日食べることが珍しくありませんが、木の実類を「毎日食べる」人は少ないです。

「木の実類は食べなくても生きていける」という人が一般の方だけでなく医療者にもいますが、う~~~ん、どうなんでしょう?

食生活で“気を付けなければならない”食材があるのはやっぱり不便です。

もしかしたらこの先、木の実類も「食べられる範囲で食べていけば制限なく食べられるようになる」という報告が出てくるかもしれません。