マクドナルドの東京ローストビーフバーガー。
この商品の広告ではローストビーフの塊を包丁でスライスする写真が使われています。
これが“優良誤認広告”にあたるとして消費者庁によって景品表示法違反とみなされました。
なぜって?
実際に使われている肉は、かたまり肉をスライスしたものではなく、端切れ肉を集めて結着剤でくっつけた肉だったからです。
この手法は、レストランなどで供給されるサイコロステーキで以前から使われています。
味は普通の肉とあまり変わらないので、一般的には食べても区別はつかないでしょう。
問題なのは、この『結着剤』に乳タンパクであるカゼインが含まれていることです。
この商品を微量の牛乳の摂取で症状が出てしまう牛乳アレルギーがある子どもが食べるとどうなるか?
アレルギー症状が出ます。
場合によってはアナフィラキシーという重い症状が出ることがあります。
マクドナルドほどの大きな有名企業が、消費者の目が肥えたこの時代に、未だにこのような優良誤認広告を出していることはとても残念な驚きです。
「消費者に誤解を与えるような表現があった」と弁明していますが、これは「誤解」ではなく「虚偽」でしょう。
それにしてもこの事件、どうして発覚したのでしょう?